売されたため
宇都宮地裁で25日、殺人未遂罪に問われた被告の初公判(池本寿美子裁判長)があり、任意整理宇都宮地検が取り調べの様子を録画したDVDを証拠提出し、法廷のモニターで映像を公開した。検察は全国で昨年4月から裁判員裁判の対象罪種の事件で取り調べの撮影を行っているが、その映像が法廷で流されたのは県内で初めて。
 
 同罪に問われたのは鹿沼市口粟野、無職半田和之被告(35)。起訴状によると昨年6月、姉の子供2人(当時17歳と13歳)に果物ナイフで切りつけて軽傷を負わせたとしている。公判前整理手続きの段階で殺意の有無が争点になり、地検は「殺すつもりだった」という自白の任意性を立証するとして、DVDを証拠提出した。
 
 初公判で半田被告は「間違いありません」と起訴事実を認めたが、弁護人は看護師 転職「被告は殺意について理解しておらず、傷害罪の限度で責任を負うと考えられる」と補足した。
 
 DVDは検察側の冒頭陳述の中で上映された。昨年7月9日に地検で行われた約40分間の取り調べで、検察官が供述調書を読み上げて内容を確認する様子や、供述の任意性などについて一問一答の様子が流された。
 
 半田被告は、検察官から「無理に話したことは」と聞かれて「ない」と答え、「今までずっと両親が嫌いだった。(両親がかわいがっている)めいを殺せば、両親に苦痛を与えられると思った」成田 駐車場などと話す様子が映し出された。
 
全面可視化で対立 今回の映像は、検察でのすべての取り調べを録画したものではなく、被告側の木村謙弁護士は「一部の録画では任意性の証明に有効とはいえない」と証拠採用に反対していた。
 
 足利事件で再審開始が決定した菅家利和さん(62)は、警察の取り調べで「自白」し、裁判でも信用性が高いと認定された。

 閉廷後、木村弁護士は「やはり(一部の録画では)インプラント 埼玉自白の任意性を証明できていない。足利事件の反省も踏まえ、取り調べは全面可視化するべきだ」と訴えた。
 
 これに対し、地検の高崎秀雄次席は「裁判員が取り調べのすべてを録画した映像を見ることは非現実的だ。全面可視化したら、被告人は身構えて何も話さなくなる」と説明した。
 
 傍聴した宇都宮市の男性会社員(46)は「取り調べの映像は強烈なインパクトがあった」と感想を語った。

 ユーカリを原料にした製品を製造?販売する名護市の企業組合「沖縄ユーカリファーム」定期預金(奥間政則代表理事)が、那覇地裁名護支部に自己破産を申し立てる方針であることが30日、分かった。5月10日に開かれた同組合の理事会で決定された。同組合の代理人は、「資産額や負債額はまだ整理していない。7月中旬までには申し立てたい」と話した。
 
 同組合をめぐっては、組合の支援と高利配当などをうたった任意団体「コアラ.の會」が違法な金集めをしたとして昨年、組合の元代表理事らが出資法違反で逮捕、有罪判決を受けるなどしたため事業は中断。組合所有の施設も3月に競売されたため、事業継続は困難な状態となっている。 

 破たんした「コアラ.の會」の会員ら50人が、外壁塗装同組合などを相手に約7500万円の損害賠償を求める民事訴訟を那覇地裁に起こしている。破産の申し立てについて、被害者の弁護団は「破産すれば裁判所の管理になり財産整理ができる。ずるずるして進まないよりはいい」と話した。